まさるのおススメ小説 「凍りのくじら」

井口勝(まさる)です

お疲れ様です!
おススメ小説の紹介を書いてみました。
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おススメ小説のご紹介!

凍りのくじら
辻村深月
税込860円(文庫)
メルカリなら400〜500円くらい

主人公は高校生の里帆子。
写真家の父の影響で藤子F不二雄を尊敬している。
1番好きな作品はドラえもん。
しかしその父は癌を患った中、5年前に突然蒸発。
母も入院中で余命わずか。

そんな境遇からか里帆子は少し達観していて、
周りの同級生や友人の「カオリ」元カレの「若尾」などからは少し距離を置きながら生きていたが、
ふとしたきっかけで出会った「別所あきら」という男子生徒や小学生の「郁也」その家政婦の「多恵」と関わる中で少しずつ里帆子の内側に変化が起きていく。
それを感じてか徐々に言動が狂気じみていく元カレの「若尾」が遂には…

という感じで、
全550ページ程とまあまあのボリュームですが、
休日に一気読み出来るくらい面白いです。

全10章それぞれのタイトルが、
「どこでもドア」「もしもボックス」「どくさいスイッチ」などひみつ道具になっています。
(しかもそれが内容とリンクしている!)

まさに本編で紹介されている藤子F不二雄の、
『僕にとっての「SF」はサイエンスフィクションではなくて、
「少し不思議な物語」のSF(すこし・ふしぎ)なのです』
という言葉通りの内容になっています。

次はどうなるのか、早く続きが読みたくなる、
そして読んだ後は心が暖かくなる作品でおススメです!