
嫁を駅まで来る前送っていた帰り、たまたま加藤浩次(極楽とんぼ)さん、」岩田絵里奈(日本テレビアナウンサー)さんらが出演している情報バラエティ番組の『スッキリ』で、岸田政権の目玉政策「資産運用の資産所得倍増プラン」に対して話しているシーンがあったので、たまにはまじめに私なりの考えを書いてみようと思う。
21カ国の経験からのコメント
ただ、私はFP(ファイナンシャルプランナー)や保険屋でもない。過去に21カ国80回ほど国を跨いだ経験より、「日本人はあんなに毎日頑張って働いている割には、心の豊かさが海外の人達と大きく離されている」と感じた。その原因を自分なりに調べた結果、その一つがが”日本人は海外に比べてお金に対する教育がすくない”、“親が子供にお金の事を伝えないから同じ繰り返しをする”と感じ、10年ほど前から自分なりに調べたり、いろんな意見交換をしてきた中でのコメントなので、あくまでも私の個人的な考えレベルとしてほしい。
ただ、一つ言える事が、お金の基本的な知識を身につけることにより、お金持ちになったわけでないが、心の中にある大きな不安が取り除かれ、時間を大切にするようになった。その結果が、この集まれ名刺の森のような”幸せになるためのコミュニケーション作り“にも繋がったと思っている。
家計の金融資産内訳の半分が現金・預金(1092兆円)
「えっ、こんなにお金あるの?」と思われた方も多いはず。日本のイメージは「借金大国、マイナス1000兆円!」というのが大半。このイメージはポジティブな発信より、ネガティブな発信の方が、人は感心を引くマスコミの影響と思っている。日本のタンス貯金も含めた現金・預金が1000兆以上あることを知った当時、私はすごく可能性を感じた。ほとんど0%に近い金利に置いているお金を、例えば、1%の金利に置くだけでも年間10兆の日本の資産が増える。つまり日本の経済が良くなる。極論ですが、日本の国の収入は年間約100兆円、そのうち所得税、法人税、消費税が60兆円くらいだったはず。例えば、我々の資産1092兆円が年利7%で運用すると、年間70兆円以上が生み出されるので、所得税、法人税、消費税の60兆円くらいをカバーしてしまう。年利3~5%でもその半分をカバーできる。さらに少し難しい言葉になるが、長期的な”複利”を理解し運用することで年100兆円はあっという間に到達するとワクワクした記憶がある。
では、何をしないと行けないかというと、資産運用、つまり“貯蓄から投資”と政府が言っているのは正しいと思っている。個人の資産が増えるだけでなく、日本の経済が良くなるので、個人的には資産運用する義務があると思っている。
練習なしで140キロ打てるか?
但し、なんでもそうであるが、知識なしでいきなり運用するのは超危険。野球で例えると、野球初心者で、バットにボールがまともに当たらないのに、140キロのスピードボールを大振りでホームランをねらっている人と同。三振。つまり、大切なお金を増やすのではなく、なくなってしまう。良いボールなんだから、きちんとミートしただけでも綺麗に飛んでいく。それをお金の運用でもすれば良い。タダそれだけと思っている。
そのために必要なのは、野球で言う基本練習。お金で言う基本的な知識/教育。例えば間違っている可能性はあるが、野球とお金の基本で異なることは、野球はホームランを打つにはかなりの努力と才能が必要と思っているので限られた人間しか目的に達成できない。一方お金の方は、知識だけなので誰にでも可能性がある。
500万円必要な時っていつ?
よく似た表を見たことがあるが、日本がお金に対する教育を受けていないことが歴然。でも、この表の割合はおそらく我々の親の時代から分かっていないはず。もっともっと早くに知りたかった。これって、仮に1000万円の資産があったら、日本人は500万以上が貯金で、アメリカ人はたったの130万円しか手元に置いていないことになる。この差が大きい。“500万円くらい手元にないと不安だ”と言う方も多いかも知れないが、実際一気に500万円も必要なケースはあるのだろうか・・・。我が家で見ると結婚して、子供が大きくなり、2年後に大学受験があるので、ひょっとしたらその時期くらいには500万円と言わなくても大きなお金が必要になるかも知れない。逆にいうと、それまでそんなに大きなお金はかからないことになる。つまり独身+結婚して15年~20年ほどの期間は大きなお金は必要ないんだから、しっかり運用に回さないと行けない時期になる。
単純計算だが、月3万円を利回り4%、積立期間20年すると、720万円が1000万円位に変わっている。この差額だけでも300万円ほど手に入れることができる。教育を通してそれらを知って、若い頃から運用しているのが、この表で言うアメリカ人や欧州の人達と言うことだね。
損・リスクが大きいイメージ
この気持ちはすごく分かる。お金を増やそうと思うとリスクが高く感じる。でもお金がないと将来の不安は必ずついてくる。それをカバーするかのようにみなさんは労働でお金を増やそうとする。この考え方は否定はしないが、労働には必ず限界があることを理解して欲しい。というより理解しているはず。
リスクって、お金を損することだけと考えがちだが、これまで海外の人を見てきて、お金のリスクより、一度しかない人生を楽しまないリスクの方が大きいと見える。そして、我々も年齢をとって初めてそれに気づく。その時はもう身体も動かない。
投資していない半分がほんまに投資できない
この「約半分が投資をしていない」というのは、先ほどの話のようにリスクを感じているからもあるが、「投資出来る余裕がない」という人も含まれており、個人的な感覚ではこちらの方が多いのではないか?と思っている。投資のリスクを感じている人は、お金の知識を勉強するだけで運用を開始することができるので、あとはそれにいち早く気づくことができるかだけ。昨今、2000万円問題から始まった“貯蓄から運用へ”という政府のスローガンや今回のテレビなのでいつか気づくだろう。
一方で、例えお金の基本的な知識を身につけても、現状の生活でいっぱい、いっぱいの人は、未来の自分に対してお金を使うことができない。
その解決方法はものすごく難しいと感じている。短期的なアルバイトとかで一瞬お金を増やしても、資産運用には長期的な運用が必要なので解決できない。この人達をターゲットにして「解決できますよ!」「簡単にお金増やせますよ!」という投資ではなく投機的な案件を持ってくる人がいるから、さらにお金に対するブロックを作ってしまう。
私が解決できる手段は持っていないが、お金に対する不安や心配事を抱え込んで、周りの人と相談できない人が多いと感じている。そのような人と話す機会がたまにあるが、言えなかった悩みを私とシェアするだけで、多くの方が笑顔になってきた。そういう意味では、私も少し解決する手段を持っているが、根本解決にはなっていない。
あくまでも手段、学ぶべきものは
NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)は税制優遇があるから資産運用するには素晴しい手段の一つと思っているが、注意しないといけないのが、あくまでも手段の一つ。政府の方針転換が変わったり、自分の世代は問題ないが、子供や孫の代でも同じような環境があるかは別物。 “誰かに言われたまま、よさそうな運用手段”に大事なお金を入れるのではなく、まずは自分にとってどの手段が適切なのかを見極める知識が必要で、そのための知識が必要。難しそうに思えるかも知れないが、知っておくべきポイントは少しだから、それだけ知れば基本問題なし。またそのポイントが分かれば自分にとって最適な手段が簡単に分かるし、何よりも大切なのは、その手段を子供や孫につたえ、各時で適切な手段を選ぶこと。親からそのようなことを教わっていないから、各世代でまたか同じ老後の資産で悩む。もうそれはあなたの代で止めませんか?
映像をみるとまだまだ感じる事はあるが、これ以上文を書いても、誰も読んでくれないと思うからココまでにする。
お金に対する悩みはみんな違うし、話しにくいところでもあるが、勇気を振り絞って相談にのってきた人には私ができる範囲で相談にのるので、ノリックまで個別でご連絡くださいね。
一度きりの人生、楽しめたら良いですね。
また、気になる番組をみたらその時の考えを書き出そうと思っています。長文を読んでいただき有難うございます。